石巻市ボランティア報告

5月16日~17日の二日間だけど、宮城県石巻市にボランティア活動で行ってきました。

北海道、茨城、東京、神奈川、愛知などから理容師、美容師関係なく参加してた。

16日早朝高速を降り、目的地へ。そのあたりは地震で営業が出来てない店舗や、道路が陥没したりではあったが、特にひどいってこともない。

しかし、トンネルを抜けるとまさにそこはTVや雑誌で見たまんまの惨状。家の形はのこってる

のもあれば、基礎しかないものも。そして、いたるとことに瓦礫の山。

地震から2ヶ月以上経過した今も、逆立ちした車、塀の上にのっかってる車。海に近いところは特に魚が干からびたような臭い。

後で見てわかったんだけど、津波で大量の魚が打ち上げられてそのまま干からびてる。

場所によったら足の踏み場もないくらい。家の軒の上や屋根にも魚。

よ~く考えたらこんな状態で人も・・・・(怖)

とにかく目的地「渡波小学校」へ到着。(わたのはしょうがっこう)と読むんだそうです。

ここには現在300人以上の被災者の方々が住んでるそう。

早速テントを立て、カット、シャンプー、マッサージスペースを設営してたら、被災者の方々が「おはよう」って挨拶をしてくれる。案外明るい顔してる。

その姿を見てちょっとホッとしたりして。

 

準備も整い、7時過ぎだったか、いざ開店!(時計がないのでよくわからん) さっそく「シャンプーだけでもいいかな?」「どうぞどうぞ」

次もシャンプー、次はカット・・・

以外にシャンプーだけとかのオーダーが多いぞ!こりゃ大変だ。しかも女性の方が6~7割。

そのうえ「マッサージもやってますからいかがですか?」っていうとほとんどの方が「じゃあ」って。

やっぱり皆疲れきってるな。

マッサージ専門のマッサージ部隊が4名ほど。こりゃめちゃハードだぞ。

ところでシャンプーも今回手作りのシャンプー台を作成してまして、タライや、オケに穴を開けて、ホースつけて排水出来るようにしてたり、

お湯はキャンプみたいにお釜でお湯わかして、水でうすめて、ジョロでシャワー代わり。フロントシャンプー&バックシャンプーどちらも可能な優れものを主催者が作ってた。

僕もシャンプーしながら(なんだかシャンプー部隊に所属したかのようにやたらシャンプーする機会が多かった)お客様と色々お話させてもらった。

ご家族が亡くなってたり、家も完全に流されてる方、2階だけはなんとか住める方、

女性スタッフに手をあわしてお礼を言ってくれる人、母親が被害にあわれたのか、若い女性スタッフにものすごく甘えて遊びたがる女の子。

マッサージが気に入ったのか、同年代のスタッフと明るくしゃべりたいのか一日2度、3度、やってくる若者。

ほんと様々。

特に印象に残ったのが、家も家族も流されてしまっているご年配の女性が「被災してすぐは精一杯で悲しむ暇もなかったけど、2ヶ月経って少し避難所生活も落ち着いてきたら今は絶望感しかないのよ。」

って案外さらっとおっしゃった。僕はどう返事していいかわからず「そんなこと言わないで下さいよ。」としか言えなかった。

そして、その女性は深々と頭を下げ、「ありがとう」といって帰って行きました。

ホントに生活も大変だし、希望もあまり見えないような状態にもかかわらず、僕らのようなものにも皆様全員が「ありがとう」とすごい丁寧な言葉をかけてくれる。

シャンプーなんかパイプ椅子に座ってもらってジョロでちょろちょろ流すしか出来ないのに、「気持ち良いです」って皆言う。申し訳ない。もっとどうにかしてあげたいのに。

ボランティアに行った人たちがよく「被災者の皆様から元気をもらった」って言うけど、なんとなくわかる様な気がする。

元気をもらうというよりも、「みんなスゲエ!」って。尊敬!

こんな状態であっても、僕らに気遣いしてくれるんですぞ。

今回被災地を自分の目で見たことも凄い経験だったが、なにより被災者の方々と話が出来たのが1番うれしいというか、感動的だったな。

あんなにスゲエ人たちだったら復興は必ず早い段階で出来るだろうな。

一日も早くあの人たちが普通のヘアーサロンに行って普通にカット出来る日がくればいいな。

それと、今回誘ってくれた横内氏と小俣氏には大変感謝です。

 (真面目な特派員やまさき)

ちょっと悪い「裏やまさき」もしくは「ブラックやまさき」のボランティア報告はこちら

http://blog.livedoor.jp/molton21/

こっちも読まないと損するぞ!ガハハ!



電話予約する